お茶の豆知識
お茶の保存方法
常温でのよい保存方法を教えて下さい。 |
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お茶の品質劣化は、温度、湿度、酸素、光が関係します。まず、酸素による劣化(酸化)を防ぐために気密性の高い容器(茶缶 など)を使用します。容器はガスコンロや暖房器具がら遠ざけ、涼しいところに置きましょう。吸湿材を入れておくこともおすすめします。 半透明のキャップが付いている缶は上下を逆さまにして、少しでも光 を当てないようにする工夫も必要です。 |
お茶を冷蔵庫や冷凍庫で保存してもよいのですか? また、冷蔵庫に保存しているお茶を少しずつ出して使う場合、 出した時になにか悪い影響がありますか? |
冷蔵庫に保存すれば、品質劣化の速度は遅くなります。ただし、他の 食品の移り香が心配なので、茶缶のふたの隙間をビニールテープで巻き、それをビニール袋で密閉するなどの処置をおすすめします。 特に気を付けねばならないのは、お茶を使うたびに使わないお茶まで冷蔵庫から取り出すことです。一瞬だけなら問題ないでしょうが、冬、暖かい部屋の窓ガラスに付く結露と同じ現象がお茶に起こります。すなわち、お茶が吸湿するということです。 お茶屋さんの冷蔵倉庫からお茶を取り出す場合も、予冷室と呼ばれる部屋にいったん放置し、徐々に外気温に慣らせます。したがって、冷蔵庫から取り出すお茶の量は、数日間使用する分だけにしましょう。そのためにも、まとまった量のお茶を買ったら、小分けしてしまっておくことが大事です。 |
真空パックと窒素充填済みのパックの特長や賞味期間、缶入りや真空パック入りなど包装方法別にお茶の正しい保存方法を教えて下さい。 |
真空パックは袋の中の空気をできる限り少なくした包装です。 密閉された小さなボックスにお茶の入った茶袋を入れ、空気を真空ポンプで抜き、袋をシールする場合と、エージレスなどと呼ばれる脱酸素材の入った小袋を入れシールし、袋の中の酸素を徐々に少なくする方法があります。 後者は酸素を少なくしただけで他の気体は残りますが、酸素が少なくなることで、袋の見た目は真空パックと同じようになります。 缶では真空パックはありません。袋のように内側につぶれることは缶の変形を招くからです。 窒素充填パックは真空パックと同じ方法で空気を抜き、代わりに窒素 を入れて大気圧まで戻した袋ならばシール、缶ならば裏蓋を巻き締めたものです。 窒素中では気体による茶の品質劣化はほとんど起こりません。それらの特殊包装でも冷蔵庫に保管するのが一番です。 常温、冷蔵のどちらでも通常の包装よりも飛躍的に賞味期間は延長されます。 賞味期間は常温で通常は3ヶ月程度ですが、窒素充填缶の賞味期間は1年間くらいになります。 |